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紫外線は波長によってA、B、Cの3種類に分けられます。C領域紫外線(UV‐C)は空気中の酸素分子とオゾン層で完全にさえぎられて地表には届きません。人体に影響を与えるのはB領域紫外線(UV‐B)です。ほとんどはオゾン層で吸収されるのですが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害なだけでなく、皮膚がんの原因となります。UV‐Aは長時間浴びた場合の健康への影響が懸念されますが、UV‐Bほど有害ではありません。
しかし、地球のオゾン層は、人間が使用してきたフロンガスによって破壊されています。フロンは地上付近の空気中では壊れず、そのまま成層圏まで上昇し、そこで紫外線(UV‐C)を浴びて壊れます。その際フロンは塩素原子を放出し、これが連鎖反応的にオゾン層を破壊します。1個の塩素は多いときには数万個のオゾンを破壊するといわれています。
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ECOCERT(エコサート)とは、フランスのトゥールーズに本拠をおく国際有機認証機関です。オーガニック認証団体の世界基準ともいわれており、完全に独立した公平な立場にあり、検査員は農業と食品科学分野の技術者で構成されています。ECOCERTの認める有機生産物は、ヨーロッパの有機に関する法律に基づき生産された非加産物、加工産物のことで、認定を継続するために、一年に一度の厳しい実地検査・審査をうけています。
- 天然由来成分を
95%以上
使用していること - 植物原料の
最低95%は
オーガニックで
あること - 全成分の10%以上は
認証オーガニック
成分であること - パラベン・鉱物油・
合成香料を
使用しないこと
COSMEBIO(コスメビオ)マークは、フランスのエコロジカル・オーガニック化粧品の協会が、エコサート基準を満たしたオーガニック製品に与えているマークです。
この団体には、エコロジカルでオーガニックな化粧品の原料サプライヤー、製造業者、化粧品研究所、流通業者などが加入しており、エコサート基準を満たした化粧品にコスメビオのロゴをつけることが許され、同機関により保証されています。
現在*は200以上の企業・団体および4000以上の製品にコスメビオマークが付与されており、欧米では本格的なオーガニックコスメのスタンダードとなっています。*2014年5月現在
- 加工後の
完成品に
含まれる原料が
95%以上
自然原料 - 残りの原料が
指定以外の
化学原料でない - 商品の原料の
10%以上が
オーガニック - 植物原料は
95%以上
オーガニック - イオン化処理の
禁止・
化学香料は禁止
- 保湿・保護、エイジングケア※のオーガニック原料
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- ・アルガンオイル [アルガニアスピノサ核油]
(エイジングケア※) - ・アロエベラ葉エキス(保湿)
- ・ローマカミツレ花水(保湿)
- ・テリハボク種子油(保護)
- ・ホホバ種子油(保湿)
- ・ラベンダー花水(保湿)
※年齢に応じたスキンケア
- ・アルガンオイル [アルガニアスピノサ核油]
- 天然由来成分を
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- SPF
- SPFとはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で紫外線防御指数とも言い、UVB波の防止効果を表す指標です。
紫外線を浴びた際に皮膚に赤い斑点ができるまでの時間を何倍に長く出来るかを表したものです。例えば、SPF30の日やけ止めを利用した場合、赤い斑点が現れる時間を30倍に延ばすことができるということになります。具体例でいいますと、赤い斑点が現れるまでに20分程度かかる人がSPF30の日やけ止めクリームを塗った場合、20×30 = 600分。約10時間程度の日焼け防止効果が期待できるということです。
現在の日本では、SPFの上限は50+となっています。測定方法に限界があるため50以上の数値は信用性が低いと言うことで上限が設定されました。
- PA
- PAとはProtection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)の略でUV-A防御指数とも言い、UVA波の防止効果を表す指標です。
SPFが肌が赤くなる原因を防ぐのに対して、PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぎます。
これまで「PA+」「PA++」「PA+++」の3段階でしたが、測定方法と表示方法の改定に伴い「PA++++」を加えた4段階に分けられるようになりました。+の数が多いほど紫外線A波(UVA)を防ぐ効果が高くなっています。
紫外線A波(UVA)はシミやしわの発生に大きく関わっているといわれています。
波長が長い分、肌の奥深くまで到達し、様々な影響を及ぼします。雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でもしっかり紫外線A波(UVA)を防ぐことが必要です。
- SPFとPAに対する注意点
- SPF値とPA値は化粧品を1平方センチメートル当たり2mgずつ皮膚に塗ったときの値です。日やけ止めを正規の量塗った際、思ったよりも白くなるため、薄めてしまうことがよくあります。しかし、それでは日やけ防止効果も本来の効果を発揮しませんし、SPFやPAの高い日やけ止めを使っていても、日やけ止めの効果を十分に使えないでいることになります。また、夏の暑い日などは汗で日やけ止めが落ちてしまうこともありますので、こまめに日やけ止めを塗ることが必要です。